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開催日 2004/09/26
コンディション 雨/日本平
試合名称 Jリーグ2ndステージ 清水vs新潟
試合結果 清水2−4新潟

 
背番号 ポジション 選手名  評価 背番号 ポジション 選手名
16 GK  西部洋平 5 1 GK  木寺浩一
11 DF  森岡隆三 5.5 2 DF  丸山良明
2 DF  斉藤俊秀 5 6 DF  秋葉忠宏→高橋(45分)
17 DF  鶴見智美 5 29 DF  喜多 靖
22 MF  太田圭輔 6 15 MF  本間 勲
4 MF  戸田和幸 5.5 8 MF  山口素弘
7 MF  伊東輝悦→村松(81分) 5 16 MF  寺川能人
14 MF  高木純平 5.5 18 MF  鈴木慎吾
10 MF  澤登正朗→平松(73分) 6 10 FW  エジミウソン→深澤(88分)
18 FW  チョ ジェジン 7 11 FW  上野優作
8 FW  アラウージョ→北嶋(69分) 5 9 FW  ファビーニョ→桑原(73分)
    控え選手名       控え選手名
20 GK  黒河貴矢   21 GK  野澤洋輔
3 DF  池田昇平   14 DF  高橋直樹
27 MF  村松 潤 - 20 MF  桑原裕義
13 MF  平松康平 5.5 23 MF  深澤仁博
9 FW  北嶋秀朗 5.5 34 FW  オゼアス


 スコアレスドローの鹿島戦から中二日で迎えたホームでの新潟戦。
 ご存知のとおり、新潟のチームカラーもオレンジ色ということで、オレンジダービーと銘打たれたこの試合。
 この試合では戸田も復帰し、ある程度メドのたってきた守備を継承しつつ、課題となっている攻撃面の改善に注目するべき試合、だったはず。
 ところが、結果を見ればご存知のとおり、4失点を喫する出入りの激しいゲームになってしまった。 

 システムは前節のシステム・メンバーを基本として、トップ下を配置する3−5−2。そして、そのトップ下の位置には澤登を配置。
 また、前述のとおり戸田の復帰に伴い、伊東と二人で中盤の底を守ることになり、村松がスタメンから外れた。
 
 ゲームは、ごらんになった方であれば同様の印象をお持ちかと思うけれど、このゲームを支配したのは間違いなく清水だった。
 しかし、それでも負けてしまうのはサッカーの難しいところか。
 問題だったのは、やっぱり先取点を取られてしまったことだと思うな。
 新潟のゲームプランは、先制点さえ挙げさえすれば、最初からカウンター狙いだったのではないだろうか。
 先制点以降、新潟は全体的に下がり気味で守備偏重のサッカーということで、残念ながら罠にはまったというところかな。
 また、清水が失点してしまった場面を検証してみると、カウンターからの失点はまだしも、それ以外の場面では課題そのものは相変わらずだったことも分かる。

 1失点目 スローインにマークがついておらず
 2失点目 右サイドでカットされ、澤登、斉藤のカバーを外され西部でPK
 3失点目 ショートコーナーからクロスに入ってくる選手につききれず
 4失点目 村松のバックパスを西部がトラップミス

 まず、ポイントとなった先制点を取られたケースについては、相手のスローインの場面で、エジミウソンがバイタルエリアに位置取り、テルが見るのか、鶴見が見るのかハッキリしなかったところに、簡単にスローされてしまい、すぐに鶴見がマークに動き出したものの、そこからのTVゲームのようなプレーでボールを自分の背後に浮かせ、そのまま自らも反転してゴールサイドに持ち込まれ、斉藤のカバーも間に合わないまま絶妙のシュートを打ち込まれる といった形である。
 ここで問題なのは、やっぱりリスタートにおける集中力なんだよね。
 自陣ゴール付近での相手スローインの場面で、相手のキーマンからマークをはずしてしまっている というのは大きな問題だろう。
 ここでは、テルと鶴見それぞれが「なんとなく」他の人間にマークの責任を求めていたのではないのかな。。
 ゾーンディフェンスでやる限り、どうしてもついて回る問題ではあるけれど、これは明確にしていかなくてはならない。
 また、3点目の失点についても、相手左サイドのショートCKから、鈴木に速いセンタリングを入れさせてしまう。
 まぁ、ここまでは仕方ないにしても、その後中での対応で戸田が若干ボールを見てしまい、手前においていたはずの相手DFにボールのニアサイドに走り込まれてしまっての失点だった。
 得点したのが、交代で入ったばかりの新潟DF高橋だったこともあり、戸田としてはマークする選手の確認が出来ていなかったのかもしれないけれど、それを差し引いて考慮しても、やっぱりリスタートからの失点というのはいただけ無い。

 それから、カウンターで喫した2点目と4点目であるけれど、4点目は完全な西部のミスであって、言い逃れの出来ない事だろう。
※もちろんその前のプレーで、カウンターを招くような中央への軽率なロングフィードを入れてしまった村松にも問題有だが。
 しかし、2失点目については、鶴見、斉藤が共に簡単に飛び込んでしまって、へ走られてしまった事の方が問題だろう。
 最終的に西部のセーブをPKとジャッジされてしまっての失点だったわけだけれど、それ以前にこのシーンに至るまでの対応に問題があった。
 仮に、このプレーがPKを取られていなかったら、言ってみれば西部のファインプレーと称えられるような出来事だったと思う。
 特に、鶴見のサイドはエジミウソンに何度となく突破を許した。
 これは、やっぱり鶴見・テル・純平との守備面での連携という点にも多少問題はあるのだろうけれど、この試合のように両サイドがあれだけ積極的・攻撃的に動けている試合で最終ラインの裏、特にサイドに広大なスペースができてしまうのは、コンパクトなプレッシングサッカーを展開する上で、必ずウィークポイントとなる要素である。
 それは、当然皆が承知しているはずなのだ。
 純平の空ける大きなスペースをカバーしつつ、さらに攻撃に参加する鶴見のプレーが、ここ数試合で攻撃面において大きな効果を見せていることは事実だし、プレッシングサッカーを展開する上で、我々が待ち望んでいる”波状攻撃”を実現するためには、高い位置でのインターセプトは非常に重要なのだけれど、最終ラインを全体としてかなり押し上げており、そして自身の裏に広大なスペースを作っている時間帯では、我慢してディレイを掛け、味方の戻りを待つ場面も必要だっただろう。
 もしかしたら、この時点でリードを許していただけに、リスクを犯して飛び込んだのかもしれないけれど、この場面以外でもこの日の鶴見はエジミウソンに対して、軽率に飛び込んで裏へ抜けられるような淡白なDFを見せる場面が目立った。
 さらに言えば、3トップ気味の新潟に対して、森岡・戸田・太田の関係でシャットアウトしたファビーニョと鈴木の新潟右サイドに比較し、左サイドではこのエジミウソンの個人技を活かした突破だけでやられることも多かったのは少々残念である。
 それも、基本的には清水が押し込んで押し込んで、それを耐えた新潟がクリアしたような苦し紛れのボールを、簡単にエジミウソンに渡してしまう場面があった。
 本来であれば、こうしたボールへの対応は、きちんと誰かがエジミウソンを捕まえておいて、その場でカットするなりファウルしてでもつぶすなりが必要。
(よく清水が押し込まれた場面でアラウージョに預けて潰される場面あるでしょ・・・・汗)
 たったそれだけの対応で、結果は随分違っていたんじゃないのかな。

 まぁ、この日は攻撃面が非常に機能していたため、全体が前掛かりになってしまったわけで、近年では波状攻撃をしかけること自体に馴れていない清水としては、そうした場面における守備面での各選手が描くマニュアル・共通意識という点で、きちんとしたイメージが無かったということもあるのかもしれないけれど。。

 ただ、悪いばかりの試合では無かった事は強調しておきたい。
 それだけに悔しいから腹が立ちはするけれど、昨年のように手の付け所、修正点すらわからない というのとは状況が違う。
 両サイドはこの日もよく走り、さらに両WBの空けたスペースに森岡・鶴見が顔を出して攻撃に加わる形は、もはや清水のスタイルになりつつあるし、戸田が復帰したことで、大きな展開が増えてチャンスを創出することが出来るようになっていた。
 さらに、この日は伊東テルもここしばらく見なかった攻撃参加を積極的に見せ、バランスは崩しながらも いわゆる”波状攻撃”を見ることが出来たのは、本当に久しぶりだしワクワクするものだった。
 加えて、終了間際に投入された平松トップ下の北嶋・ジェジンのツインタワーという形も、両サイドでを突けている時間帯には非常に面白く、興味深いものだったと思う。
 相変わらず、トップの選手が裏を狙えない足元でだけもらいたがる という問題はあるものの、その他の選手がランニングできている場面では、2箇所で楔・ターゲットとなり中盤の攻撃参加を促す今回のようなツインタワーも破壊力があるな、と感じたね。
 要するに、終盤の猛攻はすごかった と。

 心配なのは、大量失点して再びDF陣が自信を失ってしまうことである。
 個人的には、失点はしたものの修正すべき部分さえ修正すれば、この日のような今までよりも若干リスキーなアタックでもやっていけると思っている。
 逆に言えば、それなりに得点するためにはリスクを背負わないわけにはいかないということだね。
 リスクを背負わないで得点が出来る場面なんてセットプレーくらいなもの。
※現にこの試合の同点弾も、押されている時間帯のものだったしね。
 それに、僕らサポーターが望んでいるのは、多少リスクを犯してでもラインを高く保ち、積極的に攻撃するサッカーだろう。
 少なくとも僕はそうだ。

 この試合の敗戦は、ものすごく悔しいけれど、何故これほどまでに悔しいかと言えば、引いた相手に対して、それだけの攻撃が出来たのにもかかわらず負けたからだ。
 守備面の整理ができてきた中で、今回の大量失点。
 しかし、それに伴ってか攻撃面で光明が見えた。
 後は、いかに攻撃と守備両面のバランスを保ちつつ、それぞれの要素を整理していくかだろう。
 負けておいて”収穫がある”といえば言いすぎだけれど、”収穫が皆無” という試合では決してなかったと思うね。

 実際問題、優勝を狙う という観点からいけばリーグ戦はもはや終戦も近いだろう。けれど、今シーズンを棒に振ってでも、自分達のサッカーを確立するということさえ成就すれば、とりあえず納得のいくシーズンにはなるはず。
 顔をあげて頑張っていこう。
 次は静岡ダービーです。

 
 課題
 ・カウンター対策とマーク
 ・リスタートの集中力
 ・クロスボールの精度
 ・ロングボール対策

 光明
 ・セットプレーからの得点
 ・押し込んでの波状攻撃
 ・伊東テルの攻撃参加
 ・戸田の展開力